『己心の魔に克つ』――マッスル北村の言葉が教えてくれる「自分との戦い」

メンズフィジーク考察

「自分の心の弱点を修正する事は、百千万の敵に勝利することよりも得難いことです。
己心の魔に克つ者こそ偉大な勇者であり、愛の実践者あり、正法者です。」
―― 北村克己 合掌

はじめに:ゴールドジムイースト東京で出会った一枚の写真

東京都江東区・南砂町にあるゴールドジム イースト東京の館内には、多くの著名人の写真やサインが掲示されています。

その中に、「マッスル北村」こと、北村克己さんの写真があり、年季の入った貴重な一枚でした。写真には、冒頭で引用した言葉が添えられており、私の心に深く残りました。

北村克己さん
北村克己さん

この言葉は、他人との競争ではなく自分との戦いこそが本質である――そんなシンプルでありながら哲学的なメッセージを、力強く語りかけてきます。

ゴールドジムでサインを求められた北村青年が書いたはこのことば、おそらく常に自問していたからに違いありません。

自分の弱さと向き合うことが、トレーニングの「原理」であり「根本」

私たちは日々の筋トレでメニューやテクニックに目が向きがちです。しかし、それらを貫く根幹や原理にあるのは「自分の弱さと向き合い、少しずつ修正していくこと」だと、この言葉は示しています。

・予定どおりにジムへ行くか
・最後の数レップをやり切れるか、諦めないか
・食事や睡眠を管理できるか

どれも外の敵ではなく、自分の心との静かな戦いです。

筋トレと“修行性”の親和性

筋トレには、どこか修行僧のようなストイックさが感じられます。

お酒を控え、甘い物や油っぽい物を節制し、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン等、食事を徹底管理し、睡眠時間を守る――身体を鍛えることは、同時に心を管理する訓練でもあります。

北村さんのことな「己心の魔に克つ」という視点で見ると、筋トレは単なる肉体改造ではなく、生き方の稽古に近い営みだと感じます。

マッスル北村という存在が照らすもの

北村さんは、ボディビルを通じて身体だけでなく内面と向き合うことの重要性を体現していたのではないでしょうか。

北村さんはインタビュー記事の中で、大学時代に仏教や哲学系の講義に強く惹かれたと語っていたことがあり、そうした関心がフィットネスの精神性と結びついていたのだと思います。

冒頭でご紹介したゴールドジムイースト東京にある写真に添えられた短い言葉からも、実践としての愛、正しさ、勇気が、日々の自己鍛錬と不可分であることが伝わってきます。

おわりに:あなたはこの言葉をどう読むか

「自分の心の弱点を修正する」――それは派手さはありませんが、もっとも難しく、そして確実に人生を変える営みです。

この言葉を、あなたはどう受け取りましたか?

このブログ記事をお読みのあなたは、おそらく今日もトレーニングをすることでしょう。ひとつだけ自分の弱さを修正する行動を選んでみましょう。

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