2025年7月27日、岩手県盛岡市で開催される「2025年 フィジーク東日本選手権大会」。
その舞台に、静かに燃える一人の男が挑む。
安田晴貴選手。

10年来の信頼関係で結ばれた私のパーソナルトレーナーである。
思い返せば、11年前、都内の大型ジムで初めてセッションを受けたときのこと。今よりもずっと若く、トレーニングのことも浅かった私に対し、安田選手は何も誇張せず、ひとつひとつ丁寧に教えてくれた。その姿勢は今も変わらない。
安田選手の武器は、黙々と続ける力である。
雨の日も風の日も、肩の痛み、筋肉痛で体が軋む日も、身体の声を聞きながら淡々と鍛え続けてきた。
華やかなSNS投稿よりも、地味なルーティンを愛し、自らの肉体と対話を続ける姿勢。
その全てを、この日、盛岡でのステージにぶつける。
変わらぬ姿勢と、確かな進化。
言葉にしなくとも伝わる「積み重ねの説得力」を、ステージで証明しようとしている。
プロフィール紹介
安田晴貴選手は、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)登録のフィジーク選手として、長年にわたり競技に取り組む実力派アスリートである。
選手歴は2025年で9年目に入り、確かな実績と信頼を積み重ねてきた。
主な戦績としては、2017年東日本フィジーク優勝、同年のオールジャパンフィジークで8位入賞。2018年はオールジャパン11位、2019年には再び8位にランクイン。2022年には関東フィジークを制し、同年のオールジャパンで9位。そして2023年はオールジャパン7位と、上位常連選手として存在感を示している。

数字だけでなく、各大会で見せる安定した仕上がりと丁寧なポージングも評価が高い。
現在はJBBF公認の選手として活動する一方で、運動生理学・バイオメカニクスの講師としても活動している。
加えて、自身のパーソナルトレーニングジムの代表を務め、自らの経験と理論を融合させたトレーニング指導を行っている。
その人柄と知識の深さに惹かれ、多くのクライアント、選手からジムのトレーナー、一般の人びとが長期的に信頼を寄せている。
大会を目前に控え、安田選手は日々のトレーニングを継続しながら、減量を徹底している。
「見せる身体」を追求しながらも、「動ける身体」「整った身体」をバランスよく磨き続けている点が、まさに彼らしい。
2025年の取り組みと進化
2025年、安田晴貴選手の身体づくりにはさらなる洗練が感じられる。
特に目を引くのは、絞りの鋭さと、上半身の立体感の両立である。
シルエットにおける最重要部位である「胸上部」「三角筋中部」「広背筋」に重点を置いたトレーニングが続いており、肩の張り出しと背中の広がりがより強調されたフォルムへと進化している。
食事面では、単に「絞る」だけでなく、筋肉の張りとキレを最大化するための戦略的な栄養調整を行なっている。
本人いわく、「今年2025年は、過去最高のバランスで仕上がってきている」とのこと。
過去の大会で得た課題に向き合い、今年はそれらを補強した状態で東日本選手権に挑む。
磨きをかけた身体だけでなく、その背後にあるアスリート生活の一貫としてのフィジークという価値観。
そこに、長年の積み重ねと実直さがにじみ出ている。
東日本選手権大会2025への意気込みと見どころ
2025年7月27日(日)、岩手県盛岡市のマリオス大ホールで開催される「東日本選手権大会 メンズフィジーク」。(岩手県ボディビル・フィットネス連盟主催)
関東・東北・甲信越のトップ選手が集うこの大会は、地方選抜大会の中でも注目度が高く、競技レベルも極めて高い。
安田晴貴選手は、2017年にこの東日本選手権を制した経験を持つ。
過去の栄光に頼ることなく、8年越しの再挑戦に淡々と準備を重ねてきた。
派手な発言も、過剰なアピールもない。
あるのはただ、実直に積み重ねてきた日々と、その先に待つステージへの静かな闘志だけである。
応援メッセージと読者への呼びかけ
私が安田晴貴選手を応援する理由、それは彼が「競技者」である前に、「信頼される人間」であるからだ。
筋肉がすごい、ポージングが上手い。そんな評価以上に、人としての誠実さや在り方が、彼の最大の強みである。
ステージ上で彼が見せるのは、単なる筋肉ではない。
積み重ねてきた日々、流した汗、誰にも見られない場所での努力、そうした人生の集積である。
2025年7月27日、その集積が盛岡の地でどのように輝くかを、ぜひ目撃していただきたい。
拍手でも、SNSの投稿でも、一言の声援でも。
応援の力は、間違いなく届く。