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糖質制限ダイエットとはなにか
糖質制限ダイエットとは、糖質(炭水化物)を普段の食生活から排除するもの。基本的にはこれだけです。非常に明快なダイエット方法です。
糖質(炭水化物)とはなんでしょうか? すぐに思いつくのがご飯、パンです。私たちの身近な食材です。さらに麺類やいも類も糖質です。さらにお菓子や果物もそうです。これをふだんの食生活から取り除くことによって、ダイエットを行います。
「糖質制限ダイエット」では、インシュリンに着目します。私たちが食事をするとインシュリンが分泌されます。このインシュリンが太る原因とされています。すなわちインシュリンの分泌を抑制することがダイエットへとつながるとされています。
理屈を聞いてみると、なにやら効きそうですね!
糖質制限ダイエットは本当にうまくいくの?
でもちょっと待ってほしいのです。本当に糖質制限ダイエットは正しいのでしょうか?
私たちの食事は、三大栄養素から成り立っています。タンパク質、脂質、炭水化物です。それぞれの英語の頭文字をとってPFCと呼ばれます。このバランスが大事であると私たちは学校の家庭科の時間で習いました。このうち炭水化物を全くとらないなどということがあっていいのでしょうか?
結論から申し上げると、私は糖質制限ダイエットは間違っていると考えています。
私の経験:摂取カロリー自体を落とすことが減量につながった
自分自身の経験を申し上げると、たしかに糖質制限ダイエットによって痩せることができました。私もダイエットに熱心に取り組んでいたある時期、1、2ヶ月間のあいだ糖質(炭水化物)をとらないということがありました。
これは摂取カロリー自体を落としたことによるものです。糖質を落としたから痩せたというわけではありません。この因果関係を誤ってはならないと思います。むしろリバウンドを誘発する原因になりうると危惧しています。
たしかに、なかには炭水化物中毒になっている人も見かけます。そういう人はある程度炭水化物から距離を置いた方がいいというケースもあると思います。
しかし人が生きていく上で、炭水化物をゼロにすることは絶対にできません。炭水化物をゼロにしつづけたら体重は減少するでしょう。しかし、体の体調はどうでしょうか?血色はどうでしょうか?元気はつらつとかつどうできるでしょうか?
摂取しなくてもいいカロリーを排除しよう!
本当に大事なことは、余計なカロリー摂取を控えるということにつきます。たとえばお仕事の間についつい間食していないでしょうか? お昼ご飯に、べつに完食しなくてもいいのに食べてしまって、午後の仕事中なんだかおなかがふくれたままだなぁということはないでしょうか? 飲み会の席だということで、ついつい食べ過ぎてしまったということはないでしょうか?
糖質を悪者にするのは私は一方的な見方であり、モノダイエットと同等の危険性をはらんでいると思います。そうではなく、普段からの口にするものを定量的にとらえられているか。そこがもっと大事ではないかと考えます。
ではそのためにはどうするか? 毎朝、排尿後体重を量りすべての食事をノートに取りカロリーをだいたいで計算することです。記録し続けることで、食事と体重と関係に自覚的になることが最も大事であると思います。
まとめ:まず、足下をみる
メディアが喧伝する流行のダイエット方法を鵜呑みにすることはバカバカしいです。ダイエットで本当に大事なことはじつは私たちの足下にあります。普段の食行動。普段の運動。普段の食品の購買行動。それらをよく見つめること、改善のために実践することが一番の近道です。
メディアが盛んに「○○ダイエット」と言い出したときは、たいがい疑うようにしましょう。私たちは、無駄にできる時間もお金も努力も持ち合わせていません。