トレーニングに本気で向き合っているなら、もう気づいているはずです。
筋肉はジムで作られるのではなく、日々の食事で仕上がっていくことを。
筋肉を落とさずに脂肪を削る。それがボディメイクの本質です。そしてその成否を分けるのは、トレーニングではなく「食べ物の選択」です。いくら追い込んでも、口にするものを間違えれば、見た目はぼやけて終わります。
「食べてないのに痩せない」と嘆く人は多いですが、そういう人ほど、気づかぬうちに“減量を邪魔するもの”を摂っています。大事なのは、ただカロリーを減らすことではなく、何を避けるかの判断力です。
ここでは、減量中に絶対に避けたい食べ物を3つ紹介します。知っているようで意外と見落としがちなものばかりです。これを読んだ後は、もう「つい食べてしまった」では済まされません。
清涼飲料水・加糖飲料
コーラ、果汁ジュース、スポーツドリンク、フレーバーウォーター。この手の飲み物は、口当たりが良くてつい飲んでしまいがちですが、糖質の塊です。
たとえば、500mlのスポーツドリンクには約30g、缶コーラには約40gの糖質が含まれています。これは白米に換算すると一膳分以上。しかも液体は吸収が早いため、血糖値を一気に上げ、インスリンが過剰に分泌されます。これにより脂肪の合成が促進され、せっかくのカロリー制限も台無しに。
トレーニーの中には、「運動後の糖質補給として飲んでいる」という人もいますが、液体の糖は腹持ちが悪く、逆に空腹感を呼びます。減量中は基本的に水、無糖のお茶、ブラックコーヒー。あとはEAAやプレワークアウトくらいにとどめておくのが無難です。
「飲み物にカロリーがある」という感覚が薄れている人は、まずここを正しましょう。
菓子パン・スイーツ類
減量中、一番危険なのが「ちょっとだけ食べる」がクセになることです。コンビニでつい手が伸びる菓子パンやスイーツは、カロリー、脂質、糖質のトリプルパンチ。しかも血糖値の乱高下を引き起こし、次の食欲まで刺激してしまいます。
たとえば、よくあるチョコクロワッサンは1個で約400kcal。しかも脂質が20g近く含まれていたりします。脂質と糖質が組み合わさると、エネルギー過多になりやすく、体脂肪の合成効率が一気に高まります。
トレーニーにとって最悪なのは、「1個だけならいいか」という油断がルーティン化してしまうことです。週に1回だったはずが、いつの間にか週に3回、毎日…と習慣化していく。その結果、「あれ、絞れないな…」という停滞に入ります。
減量は、我慢するフェーズです。目標が明確なら、この手の誘惑に流されている場合ではありません。
なお和菓子は、トレ後にはOKです。脂質がほとんどありません。もちろんカロリーを確認した上の話です。
揚げ物・加工食品
揚げ物(唐揚げ、フライドポテト、天ぷらなど)は、カロリーが高いだけでなく、脂質の質も悪く、炎症やむくみを引き起こす可能性があります。さらに、衣の部分に糖質も含まれているため、ダブルで脂肪に変換されやすい。
また、ハムやウインナー、ベーコンといった加工肉も注意が必要です。一見たんぱく質が摂れそうに見えますが、保存料や添加物が多く、脂質の比率が高いものがほとんどです。
「脂質=悪」ではありませんが、減量中は脂質の摂取量をコントロールする必要があります。オリーブオイル、アボカド、ナッツなど、良質な脂から最低限を摂るべきであって、何が入っているか分からない加工食品に頼るのは避けるべきです。
自炊が難しくても、せめて調理法や原材料を意識するだけで、体の仕上がりは変わってきます。
結局、口にするものすべてが自分の体を作る
減量は、単なる食事制限ではありません。自分の意志を試されるフェーズです。何を食べるか以上に、何を食べないかの判断が求められます。
今回紹介した「清涼飲料水・菓子パン・揚げ物系食品」は、手軽で中毒性が高いため、ストレスが溜まっているときほど手が伸びがちです。しかし、本気で仕上げるなら、自分でブレーキをかけなければなりません。
その一口が体脂肪になるか、あるいは理想の身体に一歩近づくか。毎日の食事は、すべてその選択の積み重ねです。
食事管理は地味で、誰にも見えません。でも、それを徹底できた人だけが、仕上がった身体を手に入れられる。それがボディメイクのリアルです。
鶏胸肉・ブロッコリー・玄米。この3つと、適切な脂質(オイル)で体を作っていきましょう!
コメント